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失敗しない『時短クリープパーマ』のススメ

201902APRIL

セミナーレポート
失敗しない『時短クリープパーマ』のススメ

【開催】2019年04月02日(火)
【講師】GLAD.

講師

GLAD.

Creative Director 布施 宏氏

 

神奈川県出身。山野美容専門学校卒業。

 

サロンワークの他にセミナー・ヘアショー・一般女性誌等の仕事を数多くこなす。気さくで優しい性格と確かな

技術で、顧客より支持が高い。若手スタッフの教育においても的確で、店内での指導を率先してこなしている。

 ホームページはこちら

https://gladhd.com/

 

このセミナーでは、『時短』『ダメージ低減』『再現性アップ』をテーマに自信をもって提案できるパーマテクニックの『コツ』をレクチャーしていただきました。

 

まずはGLAD.流 パーマ理論から

 

●パーマ比率が上がらない理由

 

お客様のネガティブイメージ

 

・傷む、傷みそう ・お金がかかる ・手入れが大変そう ・時間がかかる ・かかり難い髪質

 

美容師のネガティブイメージ

 

・失敗すると失客する恐れがある ・毛髪診断が難しい ・デザインとロッドの関係性 ・カラーと同日施術によるダメージ ・時間と手間がかかる

 

●パーマ施術の課題

 

①ダメージさせない ②短時間施術 ③手間をかけない

 

これらの課題をクリアにしていく。

 

●取り組み

 

<数多くのモデルでクリープパーマを検証>

 

・各種薬剤 ・処理剤 ・ロッド径とスライス幅 ・放置時間 ・スチームの有無など

 

様々な条件で検証を行いました。

 

●ダメージのタイミング

 

検証の結果から集約すると3つのポイントなります。

 

①薬剤選定 ②1剤の放置時間 ③ロッドの径

 

パーマ施術の課題をクリアにするため、たどり着いたのが『0分クリープ』です。

 

●1剤放置時間0分クリープとは

 

ダメージのないウェーブを作る為に1剤の放置時間を極力短くし、代わりに毛髪内部変化を水洗後に薄まった還元剤によって緩やかに結合を切る(クリープ期)時間を設けることで、ダメージが少なく粘弾性のあるプルンとしたウェーブを完成させるテクニック

 

 

 

続いてデモンストレーションへ

 

今回は新製品「ルシケア アクア カール」を使用して『0分クリープ』テクニックでパーマをかけていただきました。

 

まずは毛髪診断から。ポイントは3つ。

①ダメージ診断 

問診 ⇒ 熱処理の履歴(ストレート、デジパー、コテの使用頻度) ダメージ部分の特定

②髪質の診断

・直径(太い、細い) ・硬さ(硬い、柔らかい) ・毛量<部分的に>(多い、少ない

③仕上がりイメージ(お客様の要望)

ダメージレス?orデザイン? どちらにウェイトを置くか

 

続いて、カットへ。

 

長さを変えずに毛先の厚みを整えながら、ダメージ部分をカットしていきます。

バックのアンダーセクションはワンレングス。細かいスライスでカットすることでまとまりが良くなります。

ミドルセクション上部の重さが溜まる部分の厚みをとり、オーバーセクションへレイヤーを入れていきます。

サイドはあまり前上がりになりすぎないようにカット。顔周りに厚みを残して、後ろのハチのボリュームを目立たせないようにします。メリハリをつけるためにこめかみ部分に独立したハイレイヤーを入れます。

ハサミを細かく(多く)入れて、チョップカットで毛量調整しています。

続いてパーマへ。

 

 

耳より前、顔周りの厚みの少ない部分でブロッキング。毛先の厚みを合わせるので左右で違ってきます。

 

水巻きワインディング。毛先から平巻き。ロッドオン(17~26㎜)

 

ここからGLAD.流『0分クリープ』工程でかけていきます。

・1液はダメージの少ない部分(かかりにくい部分)から塗布していきます。

・1液塗布後0~2分で中間水洗(温度高めを使用)。水洗量は1液と同量。

・キャップをして必要に応じて乾熱機で加温。髪質に合わせてタイム設定(8分前後)

・2液はテストカール(仕上がりイメージの8~9割)後、1度づけ11~15分放置

<今回の工程>

1液塗布後テストカール→2分放置→スポイト水洗(お湯)→加温8分→テストカール→2液13分放置(1度づけ)→ロッドアウト・水洗→シャンプー台で酸リンス(チェンジリンス)

使用薬液:<1液>ルシケア アクア Neo <2液>ルシケア アクアR <酸リンス>ルシケア アクア Ac 10倍希釈

 

仕上がりはこちら

水分が多い状態から乾かすと濡れている重みでパーマが伸びてしまうので、しっかりとタオルドライをしてから乾かします。根元をしっかりと起こすようにして、後ろから前向けてドライします。表面は軽くブローします。

スタイリング剤:ルシケア トリートメントフォームF

 

●GLAD.流 パーマ理論まとめ

①ダメージさせない・・・1剤放置時間0~2分クリープで髪表面のアルカリ除去

②短時間施術・・・1剤放置時間0~2分+クリープ時間8分+2剤11~15分の計約25分

③人手を使わない・・・1剤塗布から中間水洗まで1工程。あとは2剤を塗布するだけ

 

 

セミナーで使用した商品情報
●ルシケア アクア(カール)
http://www.real-chemical.co.jp/products/perm_curl/LUCICAREAQUA2.html

●ルシケア スタイリング

http://www.real-chemical.co.jp/products/styling/LUCICARESTYLING.html